ジャズ理論の基礎学習

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理論は「音楽」ではなく、音楽を作る、あるいは助けるもの、

とJAZZ STUDYを発刊された渡辺貞夫氏はおっしゃっています。

多くのものが理論は先ではなく後付けだと言えます。

時代が変われば、この音楽理論も変わっていくでしょうが、基礎理論は変わらないと思います。

再学習するため、アウトプットしてみたので、参考にしていただけると嬉しいです。

 

PART 1

CHAPTER 1 CHORD PROGRESSION

コードとは、ある一瞬をとらえた断面、それらをいかに結合し継続させるかを学ぶのが和声楽。

ここでは、コード進行法を学ぶ。

基本的な進行ルールにあらわれる種類は6種類に要約される。

  1. Major 6th Chord(またはMajar 7th Chord)
  2. Minor 6th Chord
  3. Dominant 7th Chord
  4. Minor 7th Chord
  5. Augmented 7th Chord
  6. Diminished 7th Chord

 

コードの表記について

種類 以降の表記 その他の表記
C major 6th C6 or C
C major 7th Cmaj7 C△7 or CM7 or Cj7
C minor 6th Cm6 or Cm C-6 or C
C dominant 7th C7
C minor 7th Cm7 C-7
C augmented 7th Caug7 or C7(#5) C+7 or C7+5
C diminished 7th Cdim Cdim7 or C゜

変化させる音は()の中か、あるいは他に示す。
例 Cm7(♭5)、C7alt

後術するTensionも()の中に示す。
例 C7(♭9)

以上の基本的な6種のコードが、進行の約束によって形成されている。

 

DOMINANT MOTION(Motion of 5th)

3度ずつ音を積み重ねると次のようになる。

この音階を Diatonic Scale と言い、それぞれのコードを Diatonic Scale Chord という。

Key C における Diatonic Scale Chords のコードネームは、以下となる。

Diatonic に対し、Non-diatonic がある。

例えば、Bの音は、C Major Scale の音以外となる。

これを、Non-diatonic な音、そしてそれを含む Chord を、Non-diatonic な Chord と呼ぶ。

 

TONIC と DOMINANT

Scale の主音(Ⅰ)を Root とする Chord を Tonic

また、第5音(Ⅴ)を Root とする Chord を Dominant という。

Tonic はあらゆる Chord に進行することができる。

Dominant 7th(Ⅴ7)は Tonic(major or minor)

およびⅠを Root とする Dominant 7th、minor 7th などに解決することができる。

 

TRITONE

Dominant が Tonic に進行できるのは、Tritone(三全音)のためである。

Key of C major における Tritone

G7→C(Ⅴ→Ⅰ)の進行を Dominant Motion という。

この Dominant Motion を連続すると、順に5度下の調(Key)に転調しながら進むことができる。

これを Cycle of 5th という。

 

Dominant Motion

MOTION OF 5th

Root が完全5度下行(完全4度上行)する進行を強進行という。

この Cord Progression を総括して Motion of 5th という。

したがって、Motion of 5th は、Dominant Motion をはじめとして、

次のような、Diatonic Scale Chords の進行も含んでいる。

 

EXTENSION OF Ⅱm7 Ⅴ7

ジャズをやるうえで、この Ⅱm7 Ⅴ7 が重要と思います。

Dominant Chord (Ⅴ7)の前に Key の Ⅱm7 をおくことをいう。

SubDominant(Scale の Root の4度上に構成される下属和音) ⇒ Dominant ⇒ Tonic の進行

Dominant Chord の上に、さらに音を積み重ねるとⅡm7の Chord となる。

したがって、Ⅱm7 Ⅴ7 の進行は、この Dominant が分割されていることになる。

Dominant Chord は、理論的にすべて Ⅱm7 Ⅴ7 に分割できる。

また、Ⅱm7 Ⅴ7 から解決される Tonic は、Major と Minor がある。

Tonic Minor の場合、Ⅱm7 の第5音を半音下げ ♭5 、V7 の第9音を半音下げ ♭9 とすることが多い。

これは、Tonic Minor が持つ第6音をあらかじめ提示し、スムースに進行させるものである。

Ⅱm7 Ⅴ7 が Minor Chord へ進行するのは、次の3つのと考えられ、Tonic Minor だけでなく、

Minor 7th Chord へ進行するために(♭5)(♭9)を使用することもできる。

一番目は、Tonic Minor へ解決
二番目は、Cm7 が次のⅡm7 Ⅴ7 への進行を予想
三番目は、Cm7(♭5) が次の Ⅴ7(♭9) によって続く Minor Chord を予想

 

SUBSTITUTE CHORD

前述の、EX.7 のように、代理機能を持った Chord のことをいう。

基本的な Substitute Chord は、EX.7 の他、以下がある。

 

CHORD PATTERN の SUBSTITUTE CHORD

基本的な Chord Pattern は次の以下となる。

EX.12 の C♯dim は、A7の Subsutitute Chord と考える。
この場合、A7(♭9) の Root を省略したと考える。

EX.13 の E♭dim は、D7のSubsutitute Chord と考える。
この場合、D7(♭9) の Root を省略したと考える。

以下に、その捕捉を示す。

 

GENERALIZATION OF CADENCE の NON-DIATONIC な SUBSTITUTE CHORD

Generalization of Cadence は、基本的な終始パターンに Subsutitute Chord を当てはめてコード進行を拡大するものである。

基本的な終始パターンは、次の5つである。

  1. Tonic - Dominant - Tonic
  2. Tonic - SubDominant - Tonic
  3. Tonic - SubDominant Minor - Tonic
  4. Tonic - SubDominant - Dominant - Tonic
  5. Tonic - SubDominant - SubDominant Minor - Tonic

Key of C の Chord で表すと、

  1. C - G7 - C
  2. C - F - C
  3. C - Fm - C
  4. C - F - G7 - C
  5. C - F - Fm - G7 - C

これらの Cadence に Subsutitute Chord を Chord Progression としてまとめる。

ここまでの基礎的な内容を知っているだけでいろいろな音楽を楽しめると思う。

JAZZ STUDY では、PART 3 までの構成で、

PART 1

  • CHAPTER 1 CHORD PROGRESSION(Ⅰ):今回の内容
  • CHAPTER 2 TENSION
  • CHAPTER 3 CHORD PROGRESSION(Ⅱ)
  • CHAPTER 4 CLOSE VOICING
  • CHAPTER 5 OPEN VOICING
  • CHAPTER 6 LOW INTERVAL LIMIT
  • CHAPTER 7 SPREAD
  • CHAPTER 8 PART WRITING
  • CHAPTER 9 PEDAL POINT

PART 2

  • CHAPTER 10 AVAILABLE NOTE SCALES
  • CHAPTER 11 UPPER STRUCTURE TRIADS
  • CHAPTER 12 4th,5th INTERVAL BUILD
  • CHAPTER 13 6BRASS,7BRASS,8BRASS

PART 3

  • CHAPTER 14 CONSTRUCTION OF VOICING
  • CHAPTER 15 LINE WRITING
  • CHAPTER 16 DIATONIC & NON DIATONIC,MAJOR & MINOR TRIADS OVER A  COUNTER BASS LINE
  • CHAPTER 17 PARTICULAR TYPE OF LINE WRITING
  • CHAPTER 18 MODE
  • CHAPTER 19 THREE HORN WRITING
  • CHAPTER 20 COMBINATION OF DIMINISHED
  • CHAPTER 21 PATTERN OF UPPER STRUCTURE TRIADS OVER A BASIC PROGRESSION

となっている。

これらは、先駆者の遺産ともいえる基礎理論ですが、

理論では説明できない感性による音楽もジャズの一つと思え、

そこが、面白いところでもあります。

 

まとめた感想

作編曲する場合は、PART2以降も重要になってくると思いますが、ジャズを演奏して楽しむのであれば、PART1の内容だけでも、十分と思います。

今回ご紹介した内容は、基本であり、まだまだ理論では説明できないものがたくさんあります。

本当の基本は、自由だとも言えます。

それをどう感じるかなので、ルールに縛られることはないです。

良く、ルールから外れた音を出してしまっても、それを更に意図的に繰り返したりすると、それなりに聴こえてくるのも面白いですよね。

なので、ジャズ理論は音楽を作る助けになるガイドラインみたいなものです。

これを逸脱することはダメではありません。

今後も音楽は、どんどん進化していくでしょうね。

ABOUTこの記事をかいた人

かれっと

普通のサラリーマンで、あと数年で定年を迎えるおじさんです。 中学生のころから吹奏楽でトラペットを吹き始め、大学ではジャズオーケストラに所属、社会人になっても大学生時代に知り合った仲間とバンド活動を続け、官庁から表彰されたことがあります。今後も皆さんに喜ばれる活動を続けていきたいと思います。 仕事では、衛生管理も任されているので心のケアにも接しています。 サラリーマンは、みんな辛い思いをしているんです^^;