衛生管理者の職務と義務は?試験問題の内容や傾向は?


衛生管理者の具体的な職務は何?義務は?

試験をパスして資格を取った人は内容を理解しているのか?

問題なのは、実際に任務に就かないと分からないし、人は忘れる傾向にあるということです。

労働安全衛生法や規則に書かれている衛生管理者のすべきことを極めて簡単にまとめて職務と義務をご紹介いたします。

そして、ちょっとだけ試験を受けた時の内容として、出題される問題の傾向もご紹介します。^^

 

目次

衛生管理者の職と義務は?

そもそも衛生管理者とは、事業場の衛生全般の管理を行います。

労働安全衛生法に記載ある労働条件と、労働環境の衛生的改善および疾病の予防等を担当することになります。

一定規模以上の事業場になると、衛生管理者、医師、労働衛生コンサルタント等の免許、資格を有する者からの選任が義務付けられています。

衛生とは「健康の維持と向上を図るとともに疾病の治療に努めること」と、辞書等に記載されていますが、作業環境や、それらを清潔に保つことも加えられるというイメージですね。

 

衛生管理者とは?何をする人?

衛生管理者は何をする人でしょうか?

資格試験を合格して衛生管理者になっている人は、職務を知っている筈なんですが、もしかしたら、知らない人も・・・

何故かと言うと、私がそうだったから^^;

試験内容は、実務の内容を網羅したものではないので、そんな人は多いのでは?

なので、もう一度調べてみます^^;

衛生管理者は何をするかを簡単に言うと、衛生的改善と疾病の予防ですが、具体的に何をすべきなのか?です。

 

定められている衛生管理者の職務とは?

【労働安全衛生法の第12条1項】に、総括安全衛生管理者が統括管理すべき業務のうち、衛生に係わる技術的事項を管理すること書かれています。

1)具体的な職務

・健康に異常のある者の発見及び処置
・作業環境の衛生上の調査
・作業条件、施設等の衛生上の改善
・労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備
・衛生教育、健康相談その他労働者の健康保持に必要な事項
・労働者の負傷及び疾病、それによる死亡、欠勤及び移動に関する統計の作成
その事業の労働者が行う作業が他の事業の労働者が行う作業と同一の場所において行われる場合における衛生に関して必要な措置
・その他衛生日誌の記載等職務上の記録の整備等
・安全衛生に関する方針の表明に関すること
危険性有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置に関するこ
・安全衛生に関する計画の作成、実施、評価及び改善に関すること

 

2)定期巡視の義務

【労働安全衛生規則の第11条1項】に、

少なくとも毎週1回作業場等を巡回し、設備・作業方法または衛生状態に有害のおそれがあるときは直ちに労働者の健康障害防止のために必要な措置を講じなければならない。

とあります。

 

衛生管理者の義務とは?何をするべき?

毎週の職場巡視が必須となります。

職場環境や労働者の健康を常に見て管理します。

そして、労働災害を防止するために、安全衛生に関する教育を実施し、自主活動の促進と健康保持に関する活動あるいは健康診断の実施などにより職場環境を快適に維持する。

もし、労働災害が起きた場合は、その記録と原因究明・対策を行い、労働災害に関する責任体制を明らかにする。

もっとまとめると、
・作業環境の管理
・労働衛生教育の実施
・健康保持増進措置
・労働者の健康管理
ということですね。

そして、化学物質を取扱う業務だと作業環境測定などの業務負荷がかなりあると言えます。

 

衛生管理者の法的手続き関連として知っておくべきこと

今までが、重要なところかなと思いますが、その他いろいろ知っておくと良いことがあります。

調べれる能力があれば調べれますので、記憶するまではいらないと思います。

ただし、忘れていた!とかならないように、あることは知っておくと良いでしょう。

なので、列挙だけしておきます。

・選任義務
・他事業所との兼任は不可
・第1種衛生管理者と第2種衛生管理者の違い
・官庁届出義務
・罰金内容
・資格取得条件
・資格取得方法
・資格試験内容
・合格後の手続き

などでしょうか。

 

衛生管理者の試験問題の内容や傾向は?

独学

衛生管理者は国家資格なんで、それなりに勉強しないとダメです。

事前の講習会などもあり、テキストなども貰えますが、受かりたいという意思がある人は不要だと思います。

私の場合は講習会には参加せず、ネットと本で過去問題を5年分を揃え、まる暗記をしました。

おすすめは、問題と答えと若干の説明がある程度の本が良いです。

問題を暗記するのに余計な説明がいっぱい書いてある本は、反って記憶の妨げになります。

結構な量でしたが、3回ぐらいやれば、覚えれます。

勉強期間は、仕事から帰ってきてからと、休日も含めて、1ヶ月ぐらいだったでしょうか。

 

実際の衛生管理者試験の問題内容

試験問題は、何種類かのパターンがあるようですが、私が受けた時は、44問中27問が、まったく過去問題と同じでした^^

他に受験した人にも聞くと、他の試験問題パターンも同じ傾向があるようです。

ということは、過去問題を覚えるだけで合格ラインの6割以上の点数が取れると言うことです。

なので、合格したいのであれば、過去問題を丸暗記するべきです。

全く同じ問題がでるので、問題を見ただけで、考えなくても答えが分かります^^

で、大事なのは、資格を取っただけではダメということ!

実際に衛生管理者になった時に、困るわけです(笑)

実務をして、見につくものですね^^

 

まとめ

今回は、衛生管理者になったばかりで、具体的な職務や義務が何なのか良く理解していない人には参考になりましたでしょうか?

衛生管理者のみならず、試験をパスして資格を取っても意外と内容を理解していない傾向が普通にありますよね。

やはり実際にやってみて、いろいろな業務に直面して、調べながら理解していくものです。

なので、労働安全衛生法や規則に書かれている衛生管理者の職務と義務を今一度簡単にご紹介いたしましたが、最初から頭でっかちにならず、実務をしながら把握していけば良いと思います。

そして、これから衛生管理者の試験を受けようと思っている人のために、試験を受けた時の内容や傾向もご紹介しました。

過去問題を暗記すれば、ほぼ間違いなく合格できますよ!

けれども、やるかやらないかなので、あまり参考にならなかったかも・・・(笑)