リーモーガン天才ジャズトランぺッター!日本人に馴染みがある理由は?


今回も有名なジャズトランぺッターとして、リーモーガンをご紹介したいと思います。

リーモーガンと言えば、日本人にはお馴染みではないでしょうか?

10代のころから第一線で活躍し始めた早熟な天才型のジャズトランぺッターと言われていましたが、残念なことに、若くして壮絶な生涯を終えました。

天才は何故か短命な人が多い気がしますが、何か理由でもあるのでしょうか。

日本人に馴染みのある理由や、人生などにも多少触れながら、その素晴らしい演奏などを聴いてみたいと思います。

それでは、最後までお付き合いを!

 

目次

天才ジャズトランぺッターと言えばリーモーガン!

突然、ジャズトランぺッターの天才は?と聞かれたら?

う~ん、やっぱりリー・モーガンかな。

だって、早熟な天才型トランぺッターと既に呼ばれていますしね^^;

まぁ、短い生涯を考えても、天才だったと思います。

でも、最初に思ったのは、ウィントン・マルサリスです。

ウィントンは18歳という若さで、アート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーズで活躍し始めています。

その後のハービー・ハンコックの一員としてラジオで初めてウィントンが演奏しているアイ・オブ・ザ・ハリケーンを聴いたとき、その衝撃はすごかったんですけどね。

でも、よくよく考えると、ウィントンの場合は、天才というより半端のない努力家なんですよね。

なので、ウィントン・マルサリスの話は後日にじっくりとしたいと思います。

ということで、天才ジャズトランぺッターとしておすすめなのは、リー・モーガン!

その理由を紐解いてみましょう^^

 

天才トランぺッターの理由となる演奏曲、月の砂漠

砂漠
Free-PhotosによるPixabayからの画像

リー・モーガンの代表となる演奏と言えば、デザート・ムーンライト(月の砂漠)!と思います。

実は作曲者がリー・モーガンと書かれて販売されています。

でも、おかしいですよね。

だって、その前から日本の曲としてあるんですから・・・

曲名は”月の沙漠”

砂漠か沙漠の漢字が違うから違う曲か?(笑)

単に、”沙”はもともとの古い漢字で、”砂”が現代の表記だそうです。

作曲者は、””佐々木すぐる”

童謡として有名ですよね。

 

月の沙漠がリーモーガンの作曲となった理由は?

では、何故リー・モーガンの作曲となったのか?

リー・モーガンが1961年に来日した時には、日本人の妻がいて、日本通!

他の曲にも日本語のオリジナル曲があるくらい日本がお気に入りだったようです。

特に、月の砂漠が好きだったそうです。

で、なんと!それをパクっちゃったんですね( ゚Д゚)

昔は、問題なかったのでしょう(^-^;

なので、日本人にはお馴染みの”月の沙漠”そのもののメロディーとなっています。

そして、ジャズとしてアレンジされ、名演と言って良いものになっていると思います。

ジャズが初めての人でも、ジャズは分からないという人でも、すんなり聴けちゃうと思います。

 

リーモーガンの月の沙漠はどんなアレンジ?

曲の構成としては、ドラムから入り、普通に聞きなれたテーマへ!

多少アレンジがありますが月の砂漠そのものです。

一転し、アドリブ!

ジャズの世界となり、リー・モーガンの個性あるソロが始まります。

う~ん、聴き惚れます(^^♪

この時代の偉人のソロ演奏って、聴いただけで誰が演奏してるか分かりますよね。

リー・モーガンが日本好きだった感じが湧き出てくるフレーズの中にもある気がします。

フレーズが日本人に理解しやすいというか、気持ちが同期するような感じです。

録音も昔っぽいリバーブがかかっていて、心に染みますね。

何度聞いても、その空間に引き込まれます。

演奏者は、
リー・モーガン(tp)
ジョー・ヘンダーソン(ts)
ロニー・マシューズ(p)
ビクター・スプロールス(b)
ビリー・ビギンズ(ds)

 

天才トランぺッターと言わせる多くの名演奏

早熟な天才トランぺッターと呼ばれる所以は、10代の頃から第一線で活躍して、脚光を浴びたことが一番の理由と言えますが、その後の活躍も当然素晴らしいものがあります。

18歳でディジー・ガレスピー楽団に入り、すぐに”Lee Morgan indeed!”でデビューしています。

まさしく早熟^^

18歳とは思えないすばらしいテクニックとフレーズ!

天才です。

演奏者は、
リー・モーガン(tp)
クラレンス・シャープ(sax)
ホレス・シルバー(p)
ウィルバー・ウェア(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)

 

そして、翌年にもすぐにアルバムを出し、そこで演奏している”I Remember Clifford”も有名演奏となっています。

その後、アート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーでも、ディジーガレスピーに続き四代目のトランぺッターとして在籍し、活躍しています。

個人的には、その頃の演奏の”Moanin”がお気に入りのトランペットソロの一つとなっています。

これも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

この頃のソロは、完全な即興演奏というより、ある程度作りこまれたソロのようで、逆にそれが、考えられたフレーズとなっていて素晴らしく思えます。

トランペットの良さを引き出すフレーズと、それを十二分に表現している演奏だと思います。

演奏者は、
リー・モーガン(tp)
ベニー・ゴルソン(ts)
ボビー・ティモンズ(p)
ジミー・メリット(b)
アート・ブレーキー(ds)

 

天才トランぺッターを確定させる曲、ザ・サイドワインダー

このようにモーガンのファンキーなトランペットが繰り広げられましたが、体調を崩し、フィラデルフィアに一時帰郷してしまいます。

そして、復帰後の25歳の時に出した『ザ・サイドワインダー』は、これまでとは違い、8ビートを取り入れ、ノリのある曲となっています。

ブルース・コード進行であり、これがブルーノートを知らせることになったようです。

一つの歴史を作った曲といってよいのではないでしょうか。

演奏は、
リー・モーガン(tp)
ジョー・ヘンダーソン(ts)
バリー・ハリス(p)
ボブ・クランショウ(b)
ビリー・ビギンズ(ds)

軽快なリフにのって演奏するモーガン と ヘンダーソン。

ジャズの楽しさと、カッコよさを教えてくれてる名演ですね。

 

天才トランぺッターとしての人生の終幕

こういう人は、何故か短命です。

ニューヨークのジャズクラブでのライブ中の休憩時間に、愛人のヘレンに射殺されるという悲惨な人生となりました。

ヘレンは、リーをヘロインから救っています。

なのに、自らの手で救った命を取ったのです。

愛と憎しみは紙一重なんでしょうかね・・・

まぁ、神の悪戯でしょうかね。

この事件を題材に映画も作成されています。

即死だったようで残念としか言いようがないですが、もし、長生きしていたら、どんな名演を残してくれたんでしょうね。

 

まとめ

天才ジャズトランぺッターを挙げろと言われれば、やはりリーモーガンと言って間違いないでしょう。

一時、日本人の妻も持ち、日本人がよく知っている曲を題材にした演奏もあることが馴染みがある理由でした。

10代のころからトランぺッターとして活躍したリーモーガンは、愛人に銃で撃たれるという悲惨な生涯となったことも、天才であったがためでしょうか。

それだけ惜しまれる理由でもありますね。

今回ご紹介したジャズアルバム以外にも参加アルバムとして80以上あります。

それだけあれば馴染みがあるのも当然かもしれませんね。

どれも素晴らしい演奏ですので、是非、いろいろ探して聴いてみてください^^

それでは、最後までお付き合いありがとうございました。