ジャズは個性が必要です。
ジャズトランぺッターも個性派がたくさんいます。
なので歌手と同じように、聴いただけで、誰の演奏かが分かります。
その中でも代表的な個性派として、ディジー・ガレスピーを挙げ、ご紹介したいと思います。
目次
個性派のジャズトランぺッター ディジー・ガレスピー
個性派ジャズトランぺッターは?と聞かれたら。
ジャズなので、みんな個性があり、選ぶのが困るくらい世界では沢山いますが、個人的に目立つと思うのは、ディジー・ガレスピーかな?
でも、ルイ・アームストロングだ!
という人もいるかもしれませんが、アームストロングは、トラペッッターと言うより、歌声ですかね^^
実は、ディジーの生演奏を大学生時代に聴いたことがあります。
まだ、ジャズも良く分かっていなかったのに、いきなりディジー・ガレスピーです。
地元の大展示場の特設ステージでのライブでした。
ずっと後ろのほうで見ていても、あの喉のふくらみ方は異様でした(笑)
まぁ、特大のディスプレイに映し出されていたので見えたのですがね^^;
若いころは、ほっぺのふくらみだったようですが、年々と喉まで膨らむようになり、息を吹き込むたびに、喉が倍ぐらいに膨れて見えます。
上にぐっと曲がったトランペットを、マイクに向けるためか、かなり下を向いて吹いていましたね。
マイクスタンドがそれ以上高くできなかったのかも^^
当時の私には、そんなことばかりが気になって、どんな演奏だったのか、あまり記憶がないです(笑)
そして、いつものハイトーンで、会場は大盛り上がり。
そのハイトーンを出すためなのか、ディジーが使用しているマウスピースには特徴があります。
そのマウスピースのモデルも販売されていますが、内径15mmとなっています。
トランペットを吹いている人は分かりますが、普通は、内径が16mm前後~17mmを少し超えるぐらいですから、むちゃくちゃ小さいです。
マウスピースが小さいと、ハイトーンが出しやすくなりますが、普通は、吹き憎くなります。
そんなマウスピースを使い、その時の演奏曲には、当然のように、チュニジアの夜!
会場の盛り上がりは、絶好調!
みんなよく知っているんですよね。
この「チュニジアの夜」は、1953年に録音されたアルバムにあり、演奏者は、トランペットのディジー・ガレスピーの他、アルトサックスのチャーリー・パーカー。
リズム隊には、ピアノのバド・パウエル、ベースのチャールス・ミンガス、ドラムスのマックス・ローチ、となっていて、一人ひとりが人気があり、メンバーを見ただけで興味が出てきます。
(ライブでは違うメンバーで、どんなメンバーだったのかも記憶にないです^^;)
でも録音されたアルバムは、意外と評判が良い演奏とはなっていないようです。
バンドとしてより、それぞれが個性を出し合って、楽しんでいるって感じの演奏となっています。
そりゃそうですよね。
これもジャズです!
特にガレスピーとチャーリーのビバップが面白いです。
当時のマンネリ化してきたジャズをさらに発展させ、モダンジャズの原型であるビバップを完成させた二人です。
それでは、少し聞いてみましょう。
すごいなと思うのは、ガレスピーは、あんなに小さいマウスピースで、アップテンポなフレーズを難なく吹きこなしていることです。
吹きやすい吹きにくいは、関係ないのかもしれません。
ディジー・ガレスピーから自分にあったマウスピースがベストと学ぶ
道具よりも、どうなりたいか、どのように吹きたいか、そっちのほうが大きな因子なのかもしれないですね。
マウスピースが小さい、で思い出しましたが、アルトゥーロ・サンドバルが、マウスピースを外して、リードパイプ(マウスピースを差し込む部分)に直接唇を当て、普通に演奏するという芸?
とも言えるものを見せていたことが有りました。
それでも普通に、ちゃんと吹けるのですから、それに比べれば15mmは全然大きいか(笑)
昔は、小さいマウスピースがダメ!
とか良く聞きましたが、最近は、自分に合ったものを選ぶ。
そっちの方がよく聞きますね。
道具じゃないんです^^;
余談ですが、つい先日、大学の後輩たちのライブがあり、初の試みでOBバンドとして演奏しました。
当然、ライブが終われば打ち上げです。
そこで、ビッグバンドでトランペットを吹いている大学に入ったばかりの1年生から、「リードトランペットになりたいです。どうすればハイトーンが出ますか?」という質問をされました。
本質的な話から、マウスピースの話になり、ディジーのように小っちゃいマウスピースを使う人やサンドバルのように芸(笑)を披露できる人もいるので、自分に合ったマウスピースを見つけることが一番良いというお話をしました。
伝わったかどうかは分かりません(笑)
それでは、次回もおすすめのジャズトランぺッターをご紹介したいと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。